[ 丘の上の教会 ]

[ 春愁 ]

部屋を出る

[ 丘の上の教会 ]

あの時 交わした約束を・・・

目を閉じたら 何が見える?
耳を塞いだら 何が聞こえる?
動けないから 君のところへ 辿り着けない

君からもらった オルゴ−ルは
いつからか 音を奏でなくなりました

君の写真の入った ペンダントは
心無い人々に奪われてしまいました

大切な君をも守りきれない状況で
自らが生を受けた大地を守る為
あの鳥と命を共にする

崩れていく丘の上の教会で 僕は君を待っている
鐘の音が聞こえたなら この教会をみつけてほしい

  崩れていく丘の上の教会で 僕は君を待っている
賛美歌が聞こえたなら この場所をみつけてほしい

 
あの時の約束を覚えてくれていますか?


僕の大切な思い出は「偽りの名誉」と引き換えに。
帰る事が許されない法律の上で。
この形でしか こたえてあげられない。

崩れていく丘の上の教会で 僕は君を待っている
鐘の音が聞こえたなら この教会をみつけてほしい

  崩れていく丘の上の教会で 僕は君を待っている
賛美歌が聞こえたなら この僕をみつけてほしい 


イツマデモ 待ってる
イツマデモ ここにいる
イツマデモ 僕の胸の中に…

イツマデモ イツマデモ...
ここにいるよ
もう どこにも いかないから...

[ 春愁 ]

いつもの並木道は
どこか さみしげな表情をする

貴方は ゆっくりと 話はじめる
涙まじりの声は言葉が足りない
でも 貴方の気持ちは わかってる

もう それ以上は言わなくてもいいよ
貴方の涙が 全てだから
その涙を拭うことは僕にはできない
せつなさが胸に広がるから

草木を束縛する風は
やがて夏の終わりを感じさせる
二人の中の静けさは
季節の流れを 少しだけ早める

二人の舞台は
ここで 幕が下がる

貴方と歩いてたこの道も
今日は 随分と広い

忘れる事なんて できない
僕にとって貴方は何よりも大切な人だから
忘れる事が できないなら
せめて 僕の中で 眠っていて

貴方と眺めていたこの景色も
今日は 違ってみえる

忘れる事なんて できない
僕にとって貴方は誰よりも大切な人だから
忘れる事が できないなら
せめて 僕の中で 眠っていて

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